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IT戦略化のための基礎講座 [第3回]
「IT戦略化はITマネジメント力の強化から−その2−」
 前回ITマネジメントは4つの領域からなっていることを述べ、うち最初の2つについてその概要と要点を説明しました。今回は後半の2つについて述べてみたいとおもいます。
□IT戦略化企画
□IT戦略化プロジェクトのプロジェクト管理
□IT関連組織のマネジメント
□構築システムの運用管理
IT組織のマネジメント−IT関連機能−
 まず企業内にはITに関してどのような機能があるかを見ます。そしてそれら機能を組織的にどう分担させるかを次に考えていくことになります。
 IT関連機能は一般的にはつぎのような4つの機能に大別されます。
 ■システム構築:システム化計画、設計、開発、プロジェクト管理
 ■システム運用:構築されたシステムの運用と維持
 ■データ管理:データの入出力責任管理やデータベース設計&管理
 ■運用プラットフォーム(ITインフラ)維持管理:ハード、システムソフト、ネットワークなどの維持管理や更新、ユーザ教育など
 これらIT機能をもう少し詳しく見ると図表3-1のタテ軸のような内容になります。
IT組織のマネジメント−IT関連部門−
  つぎにIT関連組織ですが、社内だけでなくITベンダーなど社外の組織も考慮に入れて考えます。組織としては図表3-1のヨコ軸のように8つ程度の部門・グループ・外部組織を想定します。その上で組織化にあたっての要点を以下に述べます。

(1) 戦略IT開発室とシステム企画グループはIT化企画部門として組織し、うち戦略IT開発室は社外向システムもしくは経営改革レベルのシステムを対象とします。
システム企画グループは社内横断的システムもしくは複数部門にまたがる業務改革レベルのシステム構築企画を対象にします。さらにシステム企画グループはシステム構
築プロジェクトのプロジェクト管理技術の蓄積と提供を担当します。
(2) システム管理グループとデータ管理グループはこれまでのIT担当部門をシステム統括管理部門として再組織します。
(3) システム所管部門とは個別業務システム構築の担当部門です。生産管理システムであれば生産管理部門、在庫管理システムであれば物流部門、受注管理システムであれば販売管理部門となります。想定として今後はこのような個別業務システムはユーザ部門自身による構築に移行して行くとおもいます。
IT組織のマネジメント−IT機能のIT組織による分担−
IT機能のIT組織による分担はおおむね下記を基本に割り当てていきます。
(1) 社内外システムを分けて考える:
社外向システムたとえば、eコマース、カスタマサービスセンター、会員顧客ポータルなどと、社内向システムたとえば勤態管理システム、原価管理システム、経理システムなどを分けて考えます。システムによるサービスの連続性、セキュリティ管理などは社外向と社内向でその重要度が大きく違うためです。機能分担上でもこのことを反映させます。
(2) 一部IT機能のユーザ部門への移行:
これまではITに関することは何でもIT部門が分担してきましたが、IT化の進展、ダウンサイジング、グループウェアなどによりIT利用範囲がきわめて広くなってきたためIT部門としての負荷は限界を超えており、ユーザ部門などへの機能移行はどうしても必要です。そしてこれまでのIT部門は企業内の組織横断的システムの構築やITインフラの維持管理、ITにかかわる社内基準づくり、データベースの維持管理などが主な役割となるとおもいます。
(3) アウトソーシングの活用:
現代では企業本来の基幹業務すなわち製造業であれば、製品開発−販売−設計−調達−製造−物流−保守サービスといった業務への企業能力の集中が指向されてきています。
管理システムなど支援業務システムについての開発運用などはアウトソーシングする傾向にあります。
また逆に社外向システムのうち特に重要なシステムで、停止すると社会的信頼を失いかねないシステム、高度なセキュリティ管理が必要なシステムなどの運用はできるだけアウトソーシングするようにします。
(4) 多くの企業にとっては今や強力な経営資源となっているITですが新規分野進出、企業再生への利用、景気低迷の中生残りをかけてITを利用するような場合、戦略IT開発室などを明確に組織してその戦略的利用、経営改革などへのIT利用を図ります。
以上のような観点でIT関連組織を再編成した場合の機能分担例を図表3-1 図表3-2 に示します。
システムの運用管理
 システムの開発・構築は着手があって終了すなわち完成・カットオーバがあります。
システムの運用管理は始まりはあっても何らかの理由で構築されたシステムの寿命が尽きない限り継続するのが一般的です。最初から完璧なシステム構築は難しいのでソフトの機能などの修正追加はあり得ます。またデータ量や利用者が増えればそれなりの増強対応が必要です。ITの技術進展やパフォーマンス向上によるハード、ソフト、ネットワーク機器・ソフトなどのリプレース・追加なども日常的に行われる運用事項です。
システム運用管理の位置付けとその範囲はおおむね図表3-3のとおりです。
IT組織による運用管理機能の分担例を図表3-4:IT運用体制図に示します。
SLA(サービスレベルアグリーメント)
 SLAはシステム利用の品質レベルを一定以上に保つためにIT部門、システム所管部門(システム開発部門)、ユーザ部門、ITベンダ、アウトソーサなどとの間で合意された
品質目標値というようなものです。もともとシステム構築やアウトソーシングサービスを請け負ったITベンダーとユーザ企業間で契約条件のひとつとして登場してきたものですが、企業内でのシステム利用に関してサービスを提供する側と利用する側との間においてもシステム利用にかかわるサービスのレベルを一定以上に確保する目的で一般化してきています。

 対象となるサービスは一般的には下記でサービスを提供する側と利用する側との間で利用開始の前までに両者間で合意します。企業とITベンダーやアウトソーサ間では合意する事項とその目標値によってサービス料金が変わります。

□システム利用サービス:
構築されたシステムの利用にかかわる事項 障害対応 応答時間 利用可能時間帯 修正追加対応 入出力回数や頻度 システム利用の継続性や性能保証 稼動状況性能監視 問題点報告と対応 マニュアル類の維持更新 ユーザ教育事項 など
□ヘルプデスクサービス:
システム利用サービスを提供する側が設置するユーザのための相談窓口
サービス体制 サービス対象範囲 サービス時間 応答時間 回答時間 配備要員数 配備要員スキル など
□サーバ運用サービス:
システム稼動のためのITインフラのうちサーバ関連サービス
体制 サービス時間帯 連絡体制 稼動状況性能監視 障害時の運用 システム運行管理 保守管理 バージョンアップ等構成管理 データ管理事項 セキュリティ管理
□ネットワーク運用維持管理サービス:
WAN/LANなどネットワーク利用サービス
障害監視 障害対応 利用の継続性や性能保証 稼動状況性能監視 ハード・ソフトの構成管理 代替手段の提供 など
次回は本講座の主要部分である経営におけるITの戦略的利用のための「主要経営課題のIT化展開」をテーマにお届けします。
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